彩家の焼そば
焼そば
まず視覚と嗅覚が、「これはイイよ」と信号を送ってきた。今日はあまり食欲がなかったので、単品で注文した「焼そば」が出てきたのを見てまずは安心をしたのだった。量も普通でちょうど良い感じだ。
しかし食べてみると安心がだんだん不安に変わって行った。予想外にうまいのだ。麺は表面にわずかにぬめりがあるけれど、そこにオイスターソース系の旨みが絡みしかも芯にはしっかりとコシがある。具は特別な素材こそ入っていないものの全てうまい。食べ足りないのではないかという不安は確信となった。
スープかギョウザを追加で注文しようかと一瞬思った。しかしそれらはこのうまい「焼そば」の代りになれるはずがない。そうこう悩むのは後回しにしろとばかりに手と口は勝手に動く、気が付いたら食べ終わっていた。ああ、よっぽど同じ物をもう一皿頼もうかと思った。真剣にそう思った。しかしそれはちょっと気後れがするのと、そして何より時間がなかった。
なんだか食べて得られた満足感よりも、食べている幸福な時間が終わったという喪失感の方が大きかった。食後にこんなに悲しい思いをさせられたのは初めてだ。
この気持ちはもしかしたら「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」という事なのか?だれか教えて欲しい。
--
過去の記事
彩家のゴマだれ冷麺ランチ
彩家の中華風カツ丼
by vitz05 | 2006-10-06 17:00 | 廿日市市